「まだ、まにあうのなら」甘蔗珠恵子(かんしゃたえこ)著 地湧社

2012-03-10(Sat)
チェルノブイリ原子力発電所事故は、
1986年4月26日1時23分(モスクワ時間)にソビエト連邦(現:ウクライナ)の
チェルノブイリ原子力発電所4号炉で起きた。

その時、私の一人息子は、6月で、2歳になろうとしていた。

この事故をきっかけに、私は、原発事故に、強い関心を持つようになった。
原発事故の新聞スクラップを保存し、原発の講演会があれば、出席した。
高木仁三郎氏、広瀬隆氏の講演も聞いた。
そして、新聞で、甘蔗珠恵子(かんしゃたえこ)さんの書いた本、「まだ、まにあうのなら」に出会う。
私は、この本を自費で50冊注文し、教会の婦人会や会う人に、配った。

しかし、原発を肯定する意見は聞かれるものの、その危険性に関心を持つ人はいなかった。
現在、「まだ、まにあうのなら」の題名が意味することは、もう無駄足になってしまったのか。
去年3月11日以来、25年ぶりに、この本を探し、何度も読んでみた。

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福島第1原発、福島第2原発の、計10基の廃炉は、今日までのニュースで見る限り、ほぼ決まった。
でも日本は、アメリカ、フランスに続いて、「54基」(世界第3位)もの原発を持つ国である。
まだ、残り44基の原発がある。
私は、今だからこそ、この本を読んで頂ける気がした。
「まだ、まにあうのなら」の題名は、今でも、生きているのだ。

この本は、普通の主婦で、お母さんの著者が、自分の子供を案じる視線で書かれたものだ。
原発の恐ろしさを、子供を持つ親の気持ちから、必死に述べられている。
私自身、このブログで、何度も述べているが、
「安心だ!心配ない!」と強調する、放射線の専門家の意見を、信じない。
チェルノブイリ原子力発電所事故から間もなく26年経とうとしているが、その安心は保証されていない。
しかも、それ以降の子供たち、その子供の子供たちがどうなっていくのか、そのデータは、何もないのだ。

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目に見えない被害が、今も、この福島で続いている。
もし関心があるなら、一度、この本を読まれたほうがいい。
値段はたった、315円。
去年3月、福島の原発以後、この本が、復刻された。
出版社に確認したら、まだ、在庫がある。
是非、読んで頂くことを、希望する。
   「まだ、まにあうのなら」の出版社 地湧社

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プロフィール

司祭 ヨハネ 橋本光明

Author:司祭 ヨハネ 橋本光明
 Rev.John M.Hashimoto
福島県福島市にある吾妻高原聖アンナ教会の牧師・司祭。
出身地は、福島県いわき市平。
1947年(昭和22年)3月生。
日本聖公会仙台基督教会(宮城県)、鶴岡聖公会(山形県)、米沢聖ヨハネ教会(山形県)、二本松聖マリヤ教会(福島県)、福島聖ステパノ教会(福島県)の牧師および管理牧師、福島聖愛幼稚園の園長として勤務。
挙式組数が、3000組を超え、朝、夕の祈りに、挙式者を覚え、ご家族のご健康と、幸せを祈る毎日です。
モットーは、キリストが、十字架の死を通して、自己犠牲と無償の愛を示された。その愛を、自らも実践し、キリストの愛を、一人でも多くの人に伝えたい。

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