新緑かおる今

雪とサクラに気を取られているうち、４月から５月に、月は移り、すっかり気候は変わった。
アンナガーデンの周囲の山は、いつしか、新緑に包まれた。



花の美しさは、格別だが、新緑の美しさは、私をほっとさせる。
激しいことはなく、それでいて、心にしみてくる。
こんな新緑のような女性がいれば、心が癒されるのだろうか。
でも、そんなことを女性に言ったら、「私は花になれないの？」と、責められる。



そう、新緑を女性に例えるなら、それは、あこがれた人への思いかもしれない。
新緑には、「元気だった？」と言える、懐かしさと、少しの恥じらいを秘めている。



取り立てて、これというものがない景色かもしれないが、
ヤマザクラが、素敵なアクセントになっている。



皆さんは、どんな気持ちで、新緑を眺めるだろうか。
色々と、思いめぐらしながら、新緑とのひと時をお過ごしください。




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