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アンナガーデンの花たち

2011-07-28(Thu)
不安定な天気が続く。
晴れていたかと思うと、急に雷が鳴り、集中豪雨並みの激しい雨が降る。
礼拝堂入口は、床上浸水かと思うほど、雨水で濡れ、司祭室は、水の都ベネチアのごとく、浸水した。
そんな中、晴れ間を見て、アンナガーデンの花たちを、撮影した。

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今日、午後7時の、NHKニュースで、長崎の平和宣言委員会について、放送があった。
8月9日、長崎原爆の日に、長崎市長が平和宣言するが、その宣言文の検討委員会のことだ。
そして、平和宣言に、「脱原発」の文言は、入れないことを決めた。
福島原発事故については、同じ被爆者として、核兵器の廃絶の中で触れるものの、原子力の平和利用については、
否定しない趣旨のようだ。

私は、長崎に、失望した。
遠い長崎の原爆を、我がことのように、悲しみ、原水爆禁止を訴えてきた。
まして、福島の原発事故を、長崎の人々にも、同じ被爆者として共感され、核兵器の廃絶と、原発の廃棄を、同等に理解して頂けるものと期待していた。
残念、極まりない!!

「脱原発」について、躊躇している委員は、大学教官が多かった。
やはりと、私は思った。

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私は、原発に、30年以上前から、関心を持って来た。
それは、スリーマイル島、チェルノブイリ原発事故から、本能的に、原発の危険を感じたからだ。
子供が生まれると、放射能の影響を心配し、さらに、より関心を深めた。

福島の東電原発社員から、話を聞いたことがある。
20年前だが、ここだけの話として、一般に話せない、事故や不具合が、沢山あることを知らされた。
真夜中、原発の港に、国籍不明の集団作業員が船で着き、日本人が行わない作業をし、
朝方、誰にも知られず、港から去っていくことも、聞いた。
先日、教会の放射能を計測して下さった、広野町の避難医師は、何度か、報道されない原発の緊急停止があり、
原発の安全に不安を感じて、数年前、福島に避難する家を求めたと聞いた。

原発は、一般に知らされない、危険発生が、余りに多過ぎる。
安全というお題目に心奪われ、当たり前の危機意識が欠如した。
原発は安全でないのに、安全と言うところに、矛盾があり、さらに矛盾が矛盾を生み、
その結果、今回の事故につながったのである。
中国の新幹線事故と、その対応に、原発事故が、ダブって見えた。

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原発が、他の発電システムより、経済性に優れているとの神話は、もう、過去の話である。
参照 : 原子力“低コスト神話”覆すシンプルな計算法

「脱原発」を話すと、原発アレルギーだと、冷笑する人がいる。
しかし、原発事故による放射線被害は、次世代も、これから何十年と引き摺っていく、大きな問題だ。
放射能被害地の完全除染はもとより、もう、これ以上、二度と起こさない決意が大事なのだ。
しかし、一部の長崎平和宣言委員に見られるように、まだ自分のところに起きる問題として受け止めていない。
むしろ、原発推進の圧力に、呑まれている。

電力会社、経済界、政治家、官僚、学者、原発自冶体、各メディア、すべて、金の流れから、繋がっている。
私が、原発に擦り寄るやからを見て、辿り着くであろう結論は、核兵器製造である。
「脱原発」で恐れるのは、原子力の研究者が少なくなり、核兵器製造が出来ないことを意味する。
と同時に、核兵器の材料であるプルトニウムが、入手できないことを意味する。
原子力平和利用という、美辞麗句を並べ、権力者は、欧米並みに、核兵器によって国威を高めたいのである。

長崎の、平和宣言委員の皆さん、是非、福島に来てください。
福島は、長崎の原爆に劣らないほどの、苦しみに直面しています。
それは、時間の経過とともに、真綿で、首を絞められるような、辛さがあります。
どうか、決して、原子力平和利用の言葉に、騙されてはなりません。
原子力は、核兵器も、平和利用も違いはなく、恐ろしいものです。

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プロフィール

司祭 ヨハネ 橋本光明

Author:司祭 ヨハネ 橋本光明
 Rev.John M.Hashimoto
福島県福島市にある吾妻高原聖アンナ教会の牧師・司祭。
出身地は、福島県いわき市平。
1947年(昭和22年)3月生。
日本聖公会仙台基督教会(宮城県)、鶴岡聖公会(山形県)、米沢聖ヨハネ教会(山形県)、二本松聖マリヤ教会(福島県)、福島聖ステパノ教会(福島県)の牧師および管理牧師、福島聖愛幼稚園の園長として勤務。
挙式組数が、3000組を超え、朝、夕の祈りに、挙式者を覚え、ご家族のご健康と、幸せを祈る毎日です。
モットーは、キリストが、十字架の死を通して、自己犠牲と無償の愛を示された。その愛を、自らも実践し、キリストの愛を、一人でも多くの人に伝えたい。

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