沖縄戦から学ぶこと

2010-05-26(Wed)
沖縄が揺れている、悲しんでいる。
普天間基地移転のことだ。
私は、いつもは、政治的発言は控えてきた。
しかし、今回は、どうだろうか。

日本の新政権は、普天間基地の県外または、国外移転を匂わせてきた。
沖縄県民は、期待して見守ってきた。
しかし、それは、大きな期待外れになろうとしている。

新政権は、はじめ、アメリカ一辺倒を取らず、日本独自のあるべき姿を模索するポーズが見られた。
もし、その通りに、沖縄のことを考え、日本国憲法に則り、平和外交を進めるなら、普天間基地の移転ではなく、返還をアメリカに求めていくべきであった。
そのためなら、5月末の期限を決めずとも、沖縄は、その日を待つことが出来たはずである。

私は、沖縄戦を学びながら、1945年6月下旬、沖縄守備軍 牛島司令官が自決に先立ち、最後の軍司令官命令で、「悠久ノ大義ニ生キヨ」と発したことを、知った。
これは、「天皇のために、最後まで戦って、死ね」という意味である。
65年後の今、さらなる沖縄へ負担を強いる、今回の動きは、この言葉を、彷彿させた。

沖縄の海1d
沖縄の青い海 引用:海への想い ~Reef Life~ http://myfdt656.exblog.jp/7229575/

1945年5月26日の朝、南風原(はえばる)の陸軍病院や各分室から移動してきた教師や生徒が、沖縄本島最南部の伊原周辺に集まってきました。このあたりは沖縄の言葉で「ガマ」と呼ばれる自然洞窟がたくさんあり、その中に住民が避難していましたが、もとからいた住民たちは軍によってガマから追い出され、そこに軍医や看護婦、学徒隊が入りました。
しかし陸軍病院は、医療器具も医薬品もなく、病院としての機能も失っています。負傷兵を収容するのに十分な壕もない状況で、学徒たちは、砲弾の中、伝令や水汲み、食糧確保などにあたりました。
進撃してきた米軍は、6月15日には南部の重要拠点である八重瀬岳(東風平町)や与座岳(糸満市)を制圧。
6月19日には軍司令部のある摩文仁岳も猛攻撃にさらされ、牛島満司令官は壊滅状態の全将兵に、「最後の一兵まで戦い、悠久の大義に生きよ」との訓令を発しました。
戦況が激しくなると、ひめゆり学徒は混乱の中、壕から壕へと移動しました。逼迫した戦況にあった18日の夜、陸軍病院では、「解散命令」が言い渡されました。学徒隊は解散し、生徒たちは自らの判断で行動せよという命令です。解散後、米軍の攻撃を逃れることができず、多くの生徒たちが命を失っていきました。
引用:ひめゆり平和祈念資料館ガイドブック

IMG_6099d.jpg
伊原第一外科壕(ガマ) 引用:ひめゆり平和祈念資料館ガイドブック

沖縄の戦後は、いつ終わるだろうか。
沖縄に、基地のない平和の実現の難しさを、痛感させられた。
米軍による犯罪、事故が起きる度、沖縄の平和を、実感できない。

日米地位協定
日米地位協定に見られる、米軍の優位性≪日本国内でありながら日本の法令は適用されず駐在公館(将兵個人には外交官)並みの治外法権・特権が保証されており、逆に日本国民の人権こそが侵害されているとして、在日米軍基地周辺の住民、特に多数置かれる沖縄などの地域の住民から内容の改定を求める声が上がっている≫。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これが、沖縄の平和を踏みにじる象徴だ。

私は、沖縄戦の悲惨さを味わった島だからこそ、一日も早く、平和と、基地のない平穏を、沖縄に求め続けたい。
平和は、決して、軍事力だけで、勝ち取ることの出来ないものだ。
同じ人間として、人種、宗教、経済力の違いがあっても、助け合い、受け入れ合い、理解し合う処に、平和がある。
そう信じる人間が、一人でもいるなら、必ず、いつか、基地は縮小され、平和に、一歩ずつ、近づいていくと信じたい。
そしてさらに、沖縄に平和を求め続けていくこと、それはすなわち、
今の自分に、平和を求めていくことと、直結していく。

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プロフィール

司祭 ヨハネ 橋本光明

Author:司祭 ヨハネ 橋本光明
 Rev.John M.Hashimoto
福島県福島市にある吾妻高原聖アンナ教会の牧師・司祭。
出身地は、福島県いわき市平。
1947年(昭和22年)3月生。
日本聖公会仙台基督教会(宮城県)、鶴岡聖公会(山形県)、米沢聖ヨハネ教会(山形県)、二本松聖マリヤ教会(福島県)、福島聖ステパノ教会(福島県)の牧師および管理牧師、福島聖愛幼稚園の園長として勤務。
挙式組数が、3000組を超え、朝、夕の祈りに、挙式者を覚え、ご家族のご健康と、幸せを祈る毎日です。
モットーは、キリストが、十字架の死を通して、自己犠牲と無償の愛を示された。その愛を、自らも実践し、キリストの愛を、一人でも多くの人に伝えたい。

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