大震災に、遭遇す!!

2011-03-15(Tue)
3月11日、午前11時46分、私は、アンナガーデンに咲く、マンサクの花を撮っていた。
1000年に、1度の大震災に遭遇する、3時間前だ。
晴れ間も見え、穏やかな、春の一日だったのに、
午後2時46分、それは、何の前触れもなく、やってきた。

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その時私は、教会管理棟で、館長とお茶を飲んでいた。
激しく、長い揺れが続いた。
書庫からは、書類がなだれ落ち、入口のドアは、激しく開閉し、私は、何一つできず、固まった。
長い時間に感じた。
ひとしきりの揺れが止まると、私と館長は、恐る恐る、教会周囲を確認した。
そして、土煙りの舞う中、衝撃の光景を、目の当たりにした。

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教会入口正面壁の飾り石が崩れ落ち、礼拝堂前面、祭壇の壁は割れ、中から外が見えていた。
ビデオ用のカメラが落ち、司祭室では、挙式者記録簿や、神学書が、所狭しと、散らばった。
高くそびえる、鐘楼のモルタル壁に大きなひびが入り、一部だが、崩れ落ちた。
幸いにも、ステンドグラスに、被害は、なかった。

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大震災後、皆さまからのお見舞いのメールを、たくさん頂き、ありがとうございます。
一人ひとりに、返信したいのですが、心の整理と、かたずけに時間がとられ、叶いません。

教会の建物について、14日に、電気が通り、自家水も使えるようになりました。
同じ14日に、修復のため、建設会社の担当者に、来ていただきました。
鉄骨造りのため、教会内への出入りに危険はなく、片付けをし、掃除を始めています。
早急に、破損した部分の回復を図る予定です。

大地震の被災者に対し、お見舞いを申し上げます。
犠牲者に対しては、魂の平安を、お祈りします。
すべてを失った方々には、決して、希望を失わないよう、お祈りいたします。

原子力発電所の事故も、気になります。
健康に支障ないものの、福島市内の放射線カウントが、通常より、上がっています。

この場をお借りして、ご心配くださる方々に対し、御礼、申し上げます。
スタッフ一同、怪我等は、ございません。
落ち着きましたら、改めて、ご報告を、申し上げます。

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震災報告、その1

2011-03-24(Thu)
東北関東大震災から、間もなく、2週間になろうとしている。
地震のあった11日から、いつ、この悪夢から覚めるかと願っていたが、
覚めるどころか、その被害が、日に日に増し、津波さらに原子力発電所の事故も加わり、
戸惑いながら見るテレビの惨状と、刻々伝わる情報に、言葉もない。

被災者のことを思うと、とてもブログを書く気持ちなれないでいた。
ところが、更新しないのに、毎日、今まで以上に、たくさんの方が、全国からアクセスして下さった。
とても心強く思い、感謝を申し上げます。
拙い私のブログを待っている方を思い、奮起して、現状を報告します。

下の写真は、11日午後3時20分、礼拝堂内から外を見たもの。
教会正面壁の飾り石が、上半分ほど、入口に落ちていた。
もし、結婚式の最中で、逃げる人の上に、これら石が落ちたと思うと、ゾッとした。
外では、雪が降っていた。
地震直後に見たとき、教会前室に、土煙りが舞い、外が見えないほどだった。

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次の写真は、私の執務する、司祭室の惨状。
内側への引きドアなので、最初、落ちた書物がつかえ、中に入れなかった。
14日になって、やっと中に入れた。
震災の日、管理棟で仕事をしていたので、パソコン、カメラは、司祭室に置いてなかった。
司祭室で仕事をしていたら、私も含め、落ちた荷物の下敷きになっていたかもしれない。

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東北の教会関係者に連絡を取ると、たくさんの方が、被災していた。
この震災と津波の犠牲者、被災者の数は、想像を絶する。
ただただ、現状から、一刻も早い復興と、元の生活への復帰を祈っている。
私の住む地区の小学校に、避難した方々が来ている。
まだ寒い体育館、いつ、温かな家庭に戻れるのだろうか。


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震災報告、その2

2011-03-25(Fri)
今回の大地震で、聖アンナ教会は、建物など、罹災したが、地震直後から、電気が止まった。
その結果、電話が通じず、自家水が止まり、トイレも使えなくなった。
3日後の、14日の朝、出勤して、電気が来ていることを知り、やっと、片付けが始まった。
挙式予定者や、関係業者への、連絡も、軌道に乗った。

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スタッフの自宅では、大きな被害がなかったが、やはり、電気が止まり、水も出なかった。
そのため、私は、給水車の来ている場所へ、水を貰いに行き、行列した。
何度も、地震警報が携帯で鳴り、その度、緊張しながら、順番を待った。
20日午後4時、やっと、我が家に、水が来て、9日振りに、風呂に入れた。

食糧が無くなり、スーパーが開いたので、大勢の人と一緒に並んだ。
時間制限や、空っぽの棚もあったが、必要な食べ物は、どうにか、手に入れることが出来た。
コンビニも、ほとんど、閉店していた中で、やっと食品を手にし、ささやかな希望を感じた。

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灯油、ガソリンも、無くなった。
幸運にも、灯油は、販売者が、車で地域を回っているのを見つけ、家のタンクに入れて貰った。
105円/リットルは、高かったが、助かった。

ガソリンが、やっと、スタンドに搬入されるようになった。
教会取引の店に電話して聞いたら、今朝、タンクローリーが来て、給油できると聞いたので、急いで並んだ。
9時15分に並ぶと、222番の整理券が渡された。
スタンドまで、1.6キロの位置、目的地は、遥か向こうで、見えなかった。
2時間並んで、3000円分、約20リッター入れることが出来た。
155円/リットル、これも高かった。

私の震災体験は、並ぶことから始まったが、津波や原発被災地に比べれば、大したことはない。
反対車線を見ると、自衛隊の車、救急車、消防自動車が何台も、被災地に向かっていた。
滋賀、三重、静岡、横浜、すべて、県外の車だった。
何もできない私だが、「よろしく、お願いします。ありがとうございます」と、心で叫んだ。


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被災した教会に、希望の花

2011-03-30(Wed)
毎日、原発のニュースに振り回され、震災と津波の被災者や犠牲者に、じっくり心を向けられない。
これからどうなるのか、不安が付きまとう。
そんな中、被災した教会のがれきの下に、クロッカスの花が咲いた。

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去年もブログに載せたが、聖アンナ教会の創設者、故瀬戸康男会長が、春一番に、花を咲かせようと植えたものだ。
この花は、教会が壊れ、みんなを悲しませているだろうと、残念がっている私に、希望を与えてくれた。
そして、故瀬戸会長の、聖アンナ教会への熱意が、よみがえった。

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昨日、修復する建設会社が決まった。
その会社社長が、震災後、わざわざ、教会の現状を視察に来られ、是非協力したいと、申し出て下さった。
社長の娘さん、社員の娘さん、姪御さんが、聖アンナ教会で挙式していた。
心強い味方が出来た。

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今日、館長が、その会社に確認すると、4月中に工事を進め、
5月には、挙式が出来るスケジュールで準備しているとの確約を得た。

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挙式予定の皆さん、もう少し、お待ちください。
また、心配してメールをくださった、挙式された方々、
去年の3月、聖アンナ教会で、日本一の天使の歌声を聴かせてくれた宮崎県立妻高合唱部の皆さん、
聖アンナ教会の聖鐘を作ってくださった、長崎・西田鋳物の皆さん、ありがとうございます。
聖アンナ教会は、少しずつですが、復興の一歩を、歩み始めました。

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修復工事、始まる

2011-03-31(Thu)
サンシュユの花が、今年も、きれいに咲いている。
これだけを見ていると、いつもの、春の景色だ。
でも、今日は、違っていた。
カン、カンと、金属音が、アンナガーデンに響いていた。

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教会の修復工事が始まったからだ。
足場の組み立てから始まり、その作業の音が、いつになく、心強く、こだましていた。
今日は、午前中、雨が降ったが、作業が始まる午後になって、雨がやんだ。

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壁の剥がれた教会を公開するのに、抵抗があった。
まるで、自分の裸をさらすかのようで、今までの教会のイメージを壊してしまうのではと、心配だった。
でも、工事が始まり、今しか見られない、この姿を、みんなに知って欲しい気持ちに変わった。
今まで、沢山の方々に愛されてきた、聖アンナ教会の、被災した現状を見て頂き、
震災被災者と共に、頑張って、復興していこうと思ったからだ。

これからも、聖アンナ教会の心は変わらないけど、どう素敵に生まれ変わるか、期待して欲しい。
そして、聖アンナ教会を、今まで以上に、優しく、見守ってくださることを、願っている。

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プロフィール

 司祭 ヨハネ 橋本光明

Author: 司祭 ヨハネ 橋本光明
    Rev.John M.Hashimoto
福島県福島市にある吾妻高原聖アンナ教会の牧師・司祭。
出身地は、福島県いわき市平。
1947年(昭和22年)3月生。
日本聖公会仙台基督教会(宮城県)、鶴岡聖公会(山形県)、米沢聖ヨハネ教会(山形県)、二本松聖マリヤ教会(福島県)、福島聖ステパノ教会(福島県)の牧師および管理牧師、福島聖愛幼稚園の園長として勤務。
挙式組数が、3000組を超え、朝、夕の祈りに、挙式者を覚え、ご家族のご健康と、幸せを祈る毎日です。
モットーは、キリストが、十字架の死を通して、自己犠牲と無償の愛を示された。その愛を、自らも実践し、キリストの愛を、一人でも多くの人に伝えたい。

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